草間彌生展

魂を燃やす8つの空間
広島市現代美術館で開催の草間彌生展(1929年松本市出身)を観る。
「水上の蛍」「I'm here,but Nothing」インスタレーションが奇麗でふっと異空間にいざなう。そして僕の生まれた年の絵画には非凡さを垣間見る。
植物の根が土の宇宙に這い出して生命をつなぐように出ている作品。
その根の先端部分は活発に細胞分裂しながら弱い電流を出して、周りの環境変化を感じ、伸びる方向をコントロールしているというメカニズムが解明されている。狂気ともいえる彼女の作品群に、ミクロの世界の生命の営みを透視出来る才能を感じた。