カフカ田舎医者グランプリ受賞

第12回広島国際アニメーションフェスティバルのグランプリには山村浩二氏の「カフカ田舎医者」がそしてヒロシマ賞は観客賞も獲得した加藤久仁生氏の「つみきのいえ」がそれぞれ受賞した。山村氏は「頭山」に続き2回目の受賞となる。カフカの短編「田舎医者」を元に、丁寧に描かれた絵が茂山一門の狂言の語り口調でダイナミックに展開される。家庭と芸術の両立という苦悩を寓話的に描いている。「つみきのいえ」は水没していく家を上に上にと増築しながら生活する老人のSF的な作品。