岡本太郎「明日の神話」

FREE_HEARTS2005-04-28

ギャラリーGで開催中の岡本太郎展を見る。時はまさにあいち万博開催中だが、がむしゃらに突き進んだ人間のチカラで生き生きとした表情を見せた30数年前の大阪万博を見直す動きがある。そして、広島の原爆のテーマに描いた岡本太郎作品をメキシコから広島に市民の力で誘致しようという動きもある。ギャラリーには「明日の神話」の原画展示そして岡本太郎もいる。 この展示会直前に急逝された岡本敏子さんのご冥福を祈る。

「私がホテル・デ・メヒコに描いた壁画は『明日の神話』と題する。画面の中央には骸骨が炎をふいて燃え上がっている絵である。みな感動する。燃えている骸骨に、不吉とか嫌悪感を示す人は一人もいなかった。メキシコだからこそ、私もああいう絵を描いたのだが。この風土の伝統の深さをつくづくと思い知らされるのである。」岡本太郎