リ・デザイン

デザインのデザイン

デザインのデザイン

テレビで作者自身が紹介していた第一線のクリエーターがリ・デザインした日常品「トイレットペーパー」や小枝の「マッチ」そして、佐東雅彦の「出入国スタンプ」。デザインの発想が面白くて読んでみるとやっぱり面白い。ポスターやロゴマークがメディアを通じて時代に合わせて力を発揮してきた。モノとヒト・ヒトとヒトのコミュニケーションの問題をデザインが有効に調整する。
日本での商業デザインは生活文化より経済に目を向けて、規格化され量産することを目指してきた。また、今一度デザインの本質を確認して社会との新しい関係を作る必要がある。情報のデザインは「分かりやすさ」「独創性」「笑い」をキーワードとして考えてみる。
それから、愛地球博の初期発想と日本の持つチカラ=キーワードを「自然の叡智」として森の中の博覧会を提案した経緯なども興味深い。
また、コンピュータテクノロジーの技術がもたらす本来の豊かさや恵みをじっくり味わう暇もなく、可能性に対して身を乗り出し、前につんのめりながらかろうじて転ばぬように次の一歩を踏み出すような、実に不安定でストレスの多い状況へと進んでいる。コンピュータは「道具」ではなく「素材」である。僕たちは現在手を血だらけにして粘土をこねていると。