夏の雨・・・

ことし広島は被爆60周年を迎える。東京でプロフェッショナルダンスセンター(PDC)を主宰する広島市出身の大塚京子さんのヒロシマ作品第3弾「夏の雨」・・・「ヒロシマレクイエム」「生きる」に続く原爆をテーマに描いたダンス公演・・・を考える。並木淑子・近藤良平平田恵子さんなど豪華な振付陣での東京公演のビデオや企画書を見ながら、大塚さん自身のモノローグなどから「夏の雨」から自ら体験した風景や記憶からダンスをどのように創り上げてきたか?そして作者が「生きている」証しとして、ダンサーと共に後世に伝えたいメッセージとは何か?
風化は仕方ないけれど、広島の地で地元の若いダンサー一人一人の身体と共に「生命のメッセージ」をステージで表現していくことは60周年に必要なことではないか。また、ダンサーに必要な表現力を東京の振付家とともに身につけるとともに、今日の若い人に参加したい!見たい!ステージをいかに提案するかということが必要だ。それは、つらい過去だけど、ひとりひとりにとって、シンプルで楽しく未来に向けて有意義な時間・空間であることだと思う。