コルチャック先生の選択

春の日差しとカミさんに誘われて英語劇「コルチャック先生の選択」を観に出かけた。
効果的に人形を使った英語劇で、ポーランドが子供のための権利条約を提案するきっかけとなったコルチャック先生の選択。
子供たちを見捨てて生きるより、子供たちとともに死ぬ運命を選んだ先生。最後のシーン、人形が生きているかのように緑の旗を掲げ行進する・・・。
中高生のために創られた作品なのに観客が極めて少ない。
演劇ブームだけど関係者も少ない!自分たちの舞台公演に一生懸命で、いいものを観て、肌感覚で文化を育み、醸成する余裕がない?時代が違うのかなあ?
昼公演だけで判断するのはどうかと思うが、いい舞台を提供してくれる外国からの出演者に礼を失している地域の貧しさでいたたまれない気がした。
ダンディー・レップシアター」はスコットランドの小さなダンディ市(人口15万人)で常設の劇団制を敷いていて、世界を駆け巡っている劇団である。広島の演劇「水曜日の食卓」も地方発信のヒントがこの演劇にあったのではないだろうか。