エキスペリエンツ7 団塊の7人

「2007年問題」といわれている団塊世代の大量退職が始まる。
戦後のベビーブーマー団塊と名づけた堺屋太一が、その将来へのエールとして商店街の活性化に立ち上がる小説。
ちょうど横川商店街の活性化イベントに関わっている最中だったので、とても面白く読んだ。介護NPOの招致や地域通貨の発行やイベントの開催など団塊世代7人がそれぞれのノウハウ(叡智)を駆使して大規模開発を目論む銀行に対峙する。
その中に銀行と官僚の癒着や勢力争い・天下り話などをちりばめて経済小説としても興味深い。でも横川には人情はあるけど、庭園もないし再開発プロジェクトもない・・・